多摩病院の加納です。
8月から多摩病院公式ブログ「多摩病院たより」をお届けします。 職員は賞与を受け取る際、院長からの長い挨拶文をいただきました。 その一部をご紹介します。
(梅雨明けの決め方はfuzzy(ファージ―の話に続き)
・・(略)・・fuzzyとは『曖昧(あいまい)』、『柔軟性があること』という意味です。 ・・(略)・・「fuzzyは心にゆとりを与えるもの」であり、「fuzzyが少なくなった世の中だからこそ、人の心にもゆとりがなくなった」と云えるかもしれません。 管理が行き届いた窮屈な現代だからこそ、あらためてfuzzyの大切さを認識し、少しでもストレスを緩和することが必要かもしれません。 このままfuzzyが今よりなくなってしまったら、さらに息苦しい世の中になってしまいます。 私が診察の時に、「調子はどうですか? 」と尋ねますと、いつも決まって「まあまあです」と堂々とした口調で答える患者さんがいます。 もう少し具体的に教えてほしいなあと思うこともありましたが、今は患者さんのその曖昧な対応を大切にしています。 しかし、曖昧が過ぎてしまいますと「いい加減な奴」になってしまいますので、適度なfuzzy、よい塩梅のfuzzyが大切です。 また、我々の臨床現場ではfuzzyを病状に合わせ臨機応変に使い分けながら、曖昧なまま待てることを覚えていただくことも大切です。