当院では、芸術療法の一環として様々なものつくりを集団療法として行っております。
グランドに並べられたいくつかの案山子(かかし)もそう一つです。
麦畑はグランドの一角にほんの少しなのですが、これを守る案山子は計10体。
作業療法で出たゴミや着なくなった服の寄贈品で作成しています。
案山子のからだつくりを通じて、「実際の人のボディイメージ」について考えるきっかけを提供しています。
集団での具体的な創作活動を通して、それぞれの方がかかえる精神症状と距離が取れることがあります。
集団で、協力しながら作成することで、普段はコミュニケーションが苦手な方たちが、
仲間との対話を通して関係つくりを構築していく一助となっています。
案山子を多くの方々に見ていただき、感想を伝えていただけると、
作成した方々が活動の意味や影響を実感できると思います。
皆さんで楽しんでいただけるとうれしいです。 (リハビリテーション科)